#読めよ薬剤師2023 オススメ書籍!

スポンサーリンク

年末企画今回も参加します!

今回はいつもの「るるーしゅ」さんではなく%、「ほどほど」さんからの発信となっています。

#読めよ薬剤師2023

今年もいろんな本を読みましたが、その中でも「これからの薬剤師にはこれが必要だ!」と思ったものを3つ挙げさせて頂きました。

1 薬剤師のための医薬品情報のトリセツ

2 医療者のためのChatGPT

3 まんがでわかる片頭痛の治し方

1 薬剤師のための医薬品情報のトリセツ

薬剤師として仕事をしていく中で、もちろん薬の知識は大切ですが、それ以上にわかないことを調べる能力(情報検索能力)の方が大切だと日々感じています。そんな「痒いところに手が届く」内容を丁寧に順を追って解説してくれている書籍がこちらになります。

地域医療ジャーナル(現在は配信中止)の「ねこでも読める医学論文」でおなじみの「みに丸」先生の書籍ですが、ここで登場するねこ薬局のねこ薬剤師との会話のように、本文中でもわかりやすく解説してくれています(ねこ薬剤師とのかけあい好きなんですよね)。

前半部分は、添付文書やインタビューフォーム等二次情報を活用した情報検索方法について解説してくれています。ここは一度読めば理解できる内容となっており、すぐに実践可能です!

後半部分は、主に一次情報としての論文の活用方法について解説してくれています。言葉の意味など、二度三度読み込むことで理解が深まり検索する(調べる)ことが楽しくなってくるかもしれません。

最後に、例題も掲載されており、1冊で情報検索が解決できるような親切設計となっています。

2 医療者のためのChatGPT

今話題の「ChatGPT」ですが、GPT-4が登場してからもあまり関心がなかったわたしでした。

あるときX(旧Twitter)上でこの本を目にしてから、ずっと気になっていましたが、GPT-4へのお試し移行とともに購入しました。

スポンサーリンク

ChatGPTについて、MRさんからは、ビジネスメール文作成に便利だというお声も聞かれていますし(GPT-3.5でも可)、わたしは「インシデントレポート作成」や「論文の要約」「クリニカルクエスチョンからのリサーチクエスチョンの創出(PICO出力含む)」「イントロダクション案の作成」など、日々試験的に利用させてもらっています。

もちろんこの一冊ですべてを網羅できているはずもありませんが、「ChatGPTで何ができるのか?」からスタートする方には、はじめの一歩として読んで頂きたい書籍となっています。

「イノベーションの先駆者」になりましょう!(笑)

3 まんがでわかる片頭痛の治し方

3つ目は、上記2つとは違った視点で選ばせてもらいました。

病院勤務時代から感じていましたが、「医療従事者」における「片頭痛」の有病率は高いと思います。自身も「片頭痛患者」であるため、頭痛のつらさを少しでも解消してほしいという想いがあります。

ある病院の看護師さんを対象とした調査では、頭痛を訴えていた方は34.9%もいましたが、実際に片頭痛の診断を受けている方は8.8%程度と低い結果となっていました。

日本の看護師における一次性頭痛の有病率: 単一施設の横断的研究
Sekiguchi K, et al. Prevalence of Primary Headache in Nurses in Japan: A Cross-sectional Single-center Study. Intern Med. 2023 Sep 15. PMID: 37722898.

自覚していても、受診には至っていないケースも多く、「市販薬でコントロール可能」「痛みは我慢できる(日本人らしい理由)」「費用がかかる(ジェネリックの認知度が低い)」などの理由のほか、「最寄りの医療機関へのアクセスのしやすさ」「時間がない」などもありました。

 日本における慢性疼痛または潜在的な片頭痛を持つ患者の医療アクセスへの障壁:横断的インターネット調査
Karasawa
Y,et al.Barriers to healthcare access in patients with chronic pain or potential migraine in Japan: a cross-sectional internet survey. Front Pain Res (Lausanne). 2023 Oct 3;4:1271438. PMID: 37854307.

​ 頭痛のある医療従事者に、少しでも頭痛のことを理解してもらい、頭痛の改善に役立ててほしいという想いから選びました。CGRP製剤も掲載されている、2023年発行の新しい冊子となっています。

スポンサーリンク